ペラッペラでしたわ
新型コロナウイルスの蔓延阻止のため春日大社が悪疫退散の特別祈願を終息宣言が出るまで毎日続けるとの事。こういうのなんか好きだな~.。ふふふっと思わず笑みがこぼれてしまう(*^m^*) ムフフフッ 悪疫退散の特別祈願って事で、
妖術系で、心に衝撃を受けたのは 【荒山徹著/柳生雨月抄】 この本で私は、己の浅はかさを思いしらされた。歴史的史実を元にした上での創作物語ではあるんだけども、淀の方の事なんですわ。
あの淀の方の事を極々一般的解釈の人物像ー正直わざわざ個人的に親しくなりたいとかは思わない悪印象のご性格ー彼女の生い立ちを考えればそーなるのもしゃーないなと思い、軽々と簡単に納得しそのまんま素直に受け入れ認識していた。この著者のようにいろいろな角度から可能性から本当に自分の頭で考え、彼女の身になり想像、考察したことなど一度もなかったよな、と思い知らされた。
自分はなんて浅はかでペラッペラの底の浅い人間だったのだろうと気付かされてしまった。
家康を脅し我が子を利用し徹底抗戦を挑み豊臣家を滅亡に導き復讐を成就させたところはよくやったな、と執念に感心していたくらいだった。
ただただ我が子が幸せに生きている事を望む事、ただそれだけなんだ、というのは凄くよくわかる、共感する。我が子の幸せを願う彼女の中の母親という部分を全くみようとすらしなかった。そう考えるとこの物語の陰謀渦巻く設定は全然不自然ではなく、そういった事を一度も想像したこともなく、彼女の人となりを簡単に結論ずけ納得していた己の浅はかさのみが痛烈に残った。物語の設定として智慧巡らし考えたとしてもこの著者の想像力に脱帽。
っという事で一事が万事。同様の事をそこかしこでやらかしている可能性があるという事でかなりの精進が我必要也。

張り巡らされた朝鮮妖術師が仕掛けた陰謀を陰陽師友景が戦い国家防衛を果たす日朝妖術バトルが面白いのだが、こういった陰陽師系とかの話を読むと、知覚し目に見えるものなんてほんのほんの少し一部分だけだと改めて思う。目に見えないけれども確実に存在する様々なものたち。謙虚になれますなぁ。それらの者達と調和しながら一つ海の中を漂い共に生きていく。全ては一つなんだなと、全部なにもかもが自分であり全て一つの中で漂うもの。
己自身を磨く事、律する事、己の中にある悪負の部分を認め愛し昇華すること。ひたすら自分が愛を発する人であること、なにもかも包み込んで愛で氷の鎧を溶かせば、中で小さくうずくまって慄えて泣いていた傷ついた魂も本来の光を発するようになるだろう。そのようにして孤独な剣士を連れ帰り養子とし跡を継がせるあたりに友景のその度量と慈愛の深さが感じられ何とも温かい気持ちになり彼は救われたんだと笑みがこぼれ読了感はなはだよろし。
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