日本国の最高権限所持?児童相談所
内海聡著 ”児童相談所の怖い話” を読んで、前回の”児童相談所と薬”に引き続く続編である。

形式的に親権者や保護される子どもから事情聴取が行われるが、例え虐待でなかったとしても徹底的に妨害し児童相談所は己の否を認めないという。人違い以外では児童相談所圧勝であり、家庭裁判所のお墨付きにより施設入所させることができる。
親が裁判を起こすとさらに子どもを返還しにくくなるように児童福祉法や児童虐待の防止等に関する法律で規定されているという。
「虐待を認めろ。認めたら子どもに会わせてやる」と言われ、虐待したと認める親もいるそうだ。虐待を認めると、虐待親改善プログラムにて虐待加害者としてカウンセリングを受けたり、精神科医による診察を受けさせられたりする。職員に逆らうと「反省がない」となじられ、プログラムの段階を進めてもらえなくなる。
何年も耐え虐待親改善プログラムが終了し、子どもが家庭に戻される段階になると、子どもを家に返還した後も、児童相談所が家庭生活にも介入することを承諾する必要があり契約書に署名押印させられる。これに承諾しないと子どもの返還はない。
ということが記述されてある。
不思議に思うんですよね。こんな強面の強権力をもつ児童相談所が、実際ニュースで子どもの虐待死の報道がありますが、そういったガチで子どもをぶち殺すような家庭の子どもは保護していないんですよね。だから虐待死事件が起こっている。子どもが教師やらに助けを求めていても、片方の親が児童相談所やらに相談していたとしても、もう一方の親が怖くて職員が対応できないような家庭の子どもは保護しないんだろうなぁというのは、虐待死の報道を見聞きする度になんとなく感じてしまうことではある。
この本によると、児童相談所が子どもを連れて行くのは、母子(父子)家庭や生活保護受給者の家庭を狙い撃ちしている、との事。言っては悪いが、母子家庭や父子家庭は暇を持て余した祖父母などがいない限りどうしても子どもの世話が薄くなってしまうのはわかるし、生活保護をもらう家庭は健康上やそのほか諸々余裕がなかったり問題があったりして受給されているわけだから、”母子(父子)家庭や生活保護受給者の家庭を狙い撃ちしている”との言にはちょっと疑問を感じてしまった。
=引用開始
児童相談所が一時保護を行う際に「事後に騒動を起こしそうな家庭」(=社会的立場や経済力がある家庭)を避けている節があるのだ。
=引用終了
というと、社会的立場や経済力があったり、底辺でもガチでブチ切れててヤバイ親がいる家庭の子どもは保護しないで、大人しく弱弱しく何もできないような親の子どもがターゲットになる、ということなのだろう。
あれ??でもここで疑問が生じる。児相被害者連絡会の代表を務める松島さんは、この本”児童相談所の怖い話”でも主人公的存在で対談なども載っているのだが、松島さんが仰るには、自身の6歳の子どもA君が通う小学校の校長を大勢の教員の前で教育論で論破させ、何も言えなくなるという屈辱を味合わせたそうである。校長はその腹いせに、A君の体についていた6か所のアザを虐待の証拠として児童相談所に通報し、子どもが児童相談所に拉致された、との御主張である。
普通に考えると、己の教育論を、教育の現場で働くプロであるはずの校長はじめ教員たちを前にして語り、論破して黙らせるような頭が回転するうえに非常に面倒くさくて学校で騒動を起こし、学校の長を部下たちの前で徹底的にボコボコにするような家庭の子どもを保護するだろうか。いかにも面倒くさそうで保護した後もゴタゴタが容易に想像できてしまうであろう。児童相談所が一時保護を行う際に「事後に騒動を起こしそうな家庭」を避けているのではなかったのか??? 子どもを保護する事前から面倒くさくて手に負えない親なのに、子どもを連れ去ったら絶対に騒動起こすに決まっているだろう。
現に ;親が裁判を起こすとさらに子どもを返還しにくくなるように児童福祉法や児童虐待の防止等に関する法律で規定されている; のにこの御方はやはりそれでも裁判を起こしておられる。
そんな面倒な家の子どもを拉致していくなんて、この本に書いてあることと違くないか????って思ってしまった・・・・。
警察は己の判断だけで留置拘束することはできず、被疑者が不服申し立てできないとか権利を主張できないとかもない。処罰には、証拠やオープンな裁判が必要である。だが、児童相談所は警察よりもはるかに強大な権限と権力をもち、生じる問題に対して一切の責任を負わなくていい。
=引用開始
日本には、児童相談所ほどの強権を持つ公的機関は他にないのだ。児童相談所は、警察よりも、検察よりも、裁判所よりも強大な権限を持っていて、その権限で家庭から子どもを連れ去ることができる。人権に関わるこれほど大きな権限を、児童相談所長の判断だけで自由に振り回せる。
=引用終了
驚いたのが、この本によると、
=引用開始
まったく問題のない家庭から子どもを保護と称して拉致・監禁した児童相談所において、所長が両親の用意した数百万円の現金を受け取って、子どもを無条件で家庭に戻した事例があった、というものである。このケースでは子どもが親に返される際に「契約書」に署名することもなく無条件だったという。子どもが拉致されてから現金を差し出すまでの間は多くの被害者が語るように「虐待親」と決めつけられ人間扱いすらされていなかったにもかかわらず、所長が現金を受け取った2週間後に「子どもを返すから迎えに来い」というぶっきらぼうな担当職員からの電話があった。
=引用終了
との事。実際に親子仲良く楽しく暮らしていて全く問題がない家庭なのに、子どもをいきなり拉致監禁されたら・・・と思うと、なんで???????ってなるし、児童相談所の実態と称してこんな話を聞くと自分の家庭もいつ我が子を突然に拉致監禁されるかもわからない児童相談所とはなんて恐ろしいところなんだと思ってしまいますが、やはり、地獄の沙汰も金次第っちゅうことなのだろうか・・・。ー続くー
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