恋焦がれたが失恋 VS 引き裂かれた恋




昔、全国の郡司は、娘や息子を朝廷に貢進する、という義務を課せられていた。貢進といえば聞こえはいいが、実際は義務であり強制的に差し出さなければならない決まりだった。各郡あたり1人ずつ娘や息子を強制的に天皇に貢がされたのである。


ただし、どんな人物でも差し出せばよいというわけではない。息子の場合、兵衛として、宮城の護衛や行幸の護衛供奉などの任にあたらせられ武官となる。故に、生贄として選ばれるのは、無役で身体強健、弓馬の術に優れた者を選び差し出せ、と決められていた。郡でも役立ちそうな立派な若者が奪われていく。


一方、娘の場合、天皇の食事の配膳や祭祀の奉仕という名目だが、実際は天皇と寝食を共にする役目だった。そうですね、エロエロ目的と言っても過言ではないでしょう。そのため、13歳以上30歳以下(後に16歳以上20歳以下と変更)で、郡少領以上の未婚の姉妹や子女で、厳選すべきは容姿端麗であること、だった。

息子の場合は武力を重視、娘の場合は外見を重視、ということっすね。郡司は嫌でも、朝廷への服従の証として娘や息子を差し出さなければならなかった。。。兵衛と采女の割合は3対1だったので、娘を寄進した場合は息子を差し出さなくてよい、と決まっていた。




さてさて、現在の福島県郡山市安積から差し出された采女さん、帝の寵愛を受け純粋に帝に恋をしてしまった。しかし、全国の選び抜かれた美女に囲まれた帝は、一途に彼女を愛する義理も義務もないですし、一度食ったらさっさと次の采女に乗り換えた。まぁその一回で帝の心をグッとつかむことができなかったというのが惜しいですねぇ。。。


天皇からの寵愛を失ったその采女さんは、失意の中、猿沢池に飛び込み入水自殺をした、という。なんでそんなマジになったんだよ、、、、と純粋過ぎて泣けてくるが、ここがその現場っす。って、そんなところの写真載せんなよっ!って感じですよね。すんません、ほんと。まぁそうでなくても猿沢池はいろいろとありますしね。でも猿沢池の畔に建つスタバでは、猿沢池を眺めながら飲食できるよう席が設置されているんですぞ。

猿沢池 采女伝説

この石の隣には、采女が猿沢池に身を投げるときに衣を掛けたといわれている衣掛けの柳があり、今は、衣掛け柳の碑がたっている。

一度だけ食った後ポイ捨てした采女が猿沢池で入水自殺をした、と知った帝は、「猿沢の池もつらしな吾妹子がたまもかづかば水ぞひなまし(=猿沢池の水が恨めしい、愛しい乙女が池に身を投げた時、水が乾けばよかったのに)」 と歌を詠んだというが、ポイ捨てしておいて”愛しい乙女”はないだろう嘘くせぇww と思うのだが、、、、とっ、とにかく!

猿沢池のほとりに小さな社を建てた。きっとこれは私の想像ですが祟りを恐れたのでしょう。それが証拠に、天皇は一夜にして池に背を向けたという。そして、采女神社の社は、鳥居と反対側を向くように建てられているが、これは采女を祀ったものの一夜にして池に背を向けた、という言い伝えをあらわしているという。

次々に美女が寄進されとっかえひっかえでき誰からも文句すら言われない立場からすると、一度だけ味見した采女が自殺したことを知り心を寄せ社を建てたというだけで立派なことなのだろう。




さて、時は過ぎ、ある旅の僧が春日大社にお詣りしていると、境内で木を植えていた若い女性が僧を猿沢池に導いた。その若い女性曰く、「ここは、昔、帝の愛を失った采女が投身自殺をした池で、私はその幽霊です。」 と告げ、池に姿を消したという。僧は池の端にある采女神社で読経し懇ろに彼女を弔った。すると、再び彼女が姿を現し、在りし世を語り舞を舞い、再び猿沢池へ沈んでいったという。死後、池に住んでんかい、、、、なんと痛々しい。

神社を真正面から写真に収めるのははばかられたので遠くから撮ったのだが、この写真↓の端に采女神社が映っているのだがわかるかいな?

こんな悲惨な失恋の神社を、いやいや、失恋しただけではなく自殺し他界してしまった人を祀った神社が、今では、縁結びの神様♪ だそうで、恋する女性や婚活女性に人気だという。意味わかっているのだろうか???? なんで縁結びやねん、なにが恋の神様やねん。意味わかんねー。


猿沢池 采女伝説

猿沢池は奈良時代749年に興福寺の放生池として人工的につくられた池だ。水深は池の畔が1メートルで池の中央が1,5メートルだという。たったそれだけの水深で死ねるのだろうか。ちなみに奈良時代の女性の身長の平均は152㎝だという。いくら必死になって頭を水につけたところで、苦しくなるとどうしても顔が出てしまうと思うのだが、首と手足に絶対にほどけないように重しでもつけていたのだろうか??

いや、お風呂で溺れ死ぬなどもあるし、たった50センチの深さでも人は溺死すると言われているので水をなめてはいけない。それに池の底はヌルヌルだろう。やめようと思っても脱出できず水を飲み溺死してしてしまったのかもしれない。南無



では、その采女の出身地である、福島県郡山市に伝わる彼女に関する伝説をみてみよう。陸奥の国安積の里は冷害続きで朝廷に貢物ができなくなっていた。そこで、東北巡察使としてやって来た葛城王に里人たちは窮状を訴え貢物免除を頼んだが聞き入れられなかった。聞き入れないのはいいが、持ってない物をどうやって出せというのだろう。まぁつまり、お前らの食い分なんかどーでもいいから全部出して勝手に飢え死にしろや、っていう事なのでしょう。

が、葛城王は、郡山市安積の里長の娘・春姫を見かけ心動かされてしまった。そこで、葛城王は、「春姫を采女として差し出せば年貢3年間免除だじょ♪」 と言った。そして、春姫を奈良に連れ帰り宮廷に仕えさせた。帝の寵愛を受け手籠めにされたものの、しかし、春姫は故郷で心を通わせあった許婚の次郎のことがどうしても忘れられない。

春姫は、中秋の名月の日、猿沢池畔の柳に衣をかけ入水自殺を偽装し故郷へ逃げ帰った。だが、恋する春姫を奪われたのを苦に次郎は安積山の山ノ井の清水に身を投げ自殺してしまっていた。悲嘆にくれた春姫は病に伏し、雪の降る寒い夜に、次郎の後を追い安積山の山ノ井の清水に身を投げた、という話だ。春になると安積山の山ノ井の清水の周囲一面に名も知れぬ薄紫色の美しい可憐な花が咲き誇ったという。後に、花かつみ(ヒメシャガ)と名づけられた花である。

しかし、当時、うら若きしかも美人な女性が奈良から福島まで一人で隠れながら移動するのは、、、、無事だったのが不思議だ。奈良から福島まで徒歩で美女がたった一人で見つからないように移動をする、、、、、一体。。。。

奈良市側の話と郡山市側の話と、どちらが真実だかはわからんし、どちらが正確なのかも知らんが今ではそういう事になっている、としか言えん。だって、例えば天変地異が起きて人類が滅亡し、何千年後かに私の書いているこのブログだけがどういうわけか残っていて発見され、このブログが歴史書となる可能性もあるのですからねぇ。。。ククククク そうしたらこのブログが人類代表でっせ`∀´)ウシシ


福島県郡山市には、采女通りという名の通りがあり、毎年、采女祭りが開催される。安積から郡山駅前にかけ長い行列で采女踊り流しをする行列も続く。

一方、奈良では中秋の名月に春日大社采女祭りが毎年開催される。猿沢池に龍と鳳凰の形の船が浮かべられ、花扇とともに池を周回する。その後、花扇奉納行列などもあり最後は采女神社にて春日大社神官による厳かな神事の後、花扇が奉納される。

いずれにしろ、悲恋の采女・春姫の供養になっているのならよいことだ。




私が猿沢池畔で写真を撮っていたら、観光中らしいおば様が石碑に気づき、「あっ、伝説があるんだ!」 と楽し気に石碑に近づき文を読み始めた。その後、ドン引きして無言のまま俯き肩を落としながらしずしずと去っていったのが印象的だった。この石碑には、奈良側の言い分、帝に一回だけ遊ばれその後ポイ捨てされた采女が自殺した説明が書かれている。



某政党の副代表さんは、「女性天皇反対です! 天皇に側室をもっていただき子どもを沢山作ってもらう。」 などと発言されていた。側室をもつようになると裏で女同士の命を懸けた戦いが繰り広げられるのは確実だろう。狙われるのはもちろん子どもの命だ。表面的には和やかだが一皮むくとドロドロとした血みどろの陰謀策略、そしてバレないように策を凝らした男子●害や、●をもり病弱にしていくなどなど。故に、週刊誌はネタに困らなくなり、暇な国民の中にはそれをネタに楽しめる人が出てくるのも事実だろう。

また、ハーレム状態が好きなタイプの天皇だったら側室welcome♪ ヒャッハー!状態だろう。だが、あの戦国時代ですら一人の妻だけを生涯愛しぬいた奇特な武将もいた。しかも、自身の子どもができないのにも関わらず妻一人のみを愛し側室を持つのを拒否した武将もいた。故に、男性だから必ずしもハーレム状態を好む、というわけではないようだ。

もし、天皇がハーレム好きな御方ではなかった場合、子ども作れ子ども作れって裸体の女に囲まれて、まるで自分は種馬だな、、、、朕は男の子を作るためだけに税金で飼われてんだな、、、っと鬱になってしまうんちゃうか。なんか酷いよねぇ、男の子生産機械みたいな。

ご自分の意志そっちのけで、あぁだこうだぁと勝手に決められて、皇室男子として生まれないで良かった、とつくづく思う今日この頃。

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