神の気持ち
【人を殺すとはどういうことか】 この本の著者は、在日朝鮮人の父と日本人の母のもとに生まれた日本人。生まれながらの能力も人並み外れているが、何よりも不断の努力人。何をやっても断トツトップに躍り出る。小学生の時のネグレクト時に、牛乳配達や新聞配達は貧乏くさいと父親に禁止されたため、頭で稼ぎ、生活費や学校関連費を自力で調達し、たった一人で生き延びたりもした。礼儀も正しく親切で約束は命にかけてでも必ず守る。この約束は命にかけででも守る、というその信条が仇になったのだが。

誤魔化す事や言い逃れ、嘘をつくことをしないので、2件の殺人の取り調べや裁判の時も真実をありのままに赤裸々に語り、刑事や検察、裁判官などを驚愕させた。
死刑を希望したものの無期懲役となり長期刑務所に収監される。そこで彼は、罪人として収容されている人たちと腹を割って語り合い、彼らの裸の話を聞く。
刑務官や弁護士や心理学者などが話をしたところで、取り繕って出てこない本音が、同じ収容者である彼の前ではボロボロと出てくる。
受刑者たちの 『反省』 とは、事件がバレてしまった犯行の仕方などだけ。被害者があんなところにいたのが悪い、など、逆に己を被害者と認識し、挙句の果てに刑務所にまで入れられているという被害者意識のみだ。単なる己の欲望や感情のみで人を殺し、被害者を責めたてている。
ただ、普通の状態のときはとても殺人などするような人に見えないのも大抵の犯罪者に共通しているところ。パニックになって混乱の中人を殺している。情動をコントロールする前頭葉の働きが異様に弱いのかとも思うが、根本的な人間の根源部分で思考がぶっ飛んでいる人が多く、罪の意識がまるでなく、”見事なくらい自己中心、いや自分唯一です。” とこの本にも記してある。
==引用開始
世の中に必要ない人間なんていないという言葉がありますが、ここの状態を見せてやりたいなと腹立たしい時もあります。
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被告人は裁判の時などここぞとばかりにしおらしく平身低頭で反省したふりをし、とっておきの演技をするのが通常で、先輩被告人の演技指導通り振る舞うそうだ。心の中は見えないのでその表面上の言動に惑わされ刑が軽くなるのが日本の裁判。
また、刑務所内では仮釈放に有利になるよう、被害者家族に反省の言葉を連ねた手紙や報奨金等を贈ったり等、いろいろと心にもないことをし仮釈放を勝ち取る。そして大抵はまた事件を起こし刑務所に戻ってくる。
==引用開始
『矯正統計年報』によると、ここ数年の新入受刑者(年間3万人強)のIQ100以上(つまり平均)の割合は、5~6%。言い替えると、社会で普通と言われる割合がそんな程度しかいないわけです。そして行政上、知的障害者となるのがIQ69以下ですが、新入受刑者の約22%がその範囲におり、約50%がIQ70~89の間なのです。
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つまりほとんどの受刑者があまり知能指数の高い人ではなく、さらに、その性格や感情的気質もあるだろうが、社会で生きていくのが非常に困難な状況の人だというのが感じられる。だが、警察や裁判所ではここぞとばかりにしおらしく同情してしまうような演技をする尋常ならざる生きるための執念というか激しい生存本能がほとばしっているのが感じられる。つまり、獣なのだ!と。
と、思うと、警察犬を育てる優秀なドックトレーナーのように、教育を施せばうまくいくのではないのか? 中には訓練の入りにくい犬などもいるが、優秀なドックトレーナーは魔法のように従わせる。飼い主にはさっぱりだったりするがw
サイコパスと言われる人も社会でうまくやっていける様々なスキルを身に着けそれとはバレないよう適応し暮らしている人もいる。
っと、思うと誰もがドックトレーナーのように上手な躾の入れ方、己の配下に位置する事を心身に植え付けさせる術を習得する必要があるだろう。
が、やはり世の中、資格ではない。資格はないよりはある方がいいだろうが、下手に学校で手取り足取り習って資格を取っている人よりも、それらが好きで楽しくてし続けていて知らずに実践で場数を踏んでいる人の方が無資格だが断然優秀だったりもするのが現実だ。同じように教員免許を持っている人でも変態はいるし、事件を起こして捕まっている人もいる。
また、教育など受けていなくても性格にいろいろと問題がおありで人にマウントをとり人を支配し己が君臨するのだけに必死な人も普通にそこかしこに存在するが、そいつらは毒にはなるが役に立ったためしはない。
大東亜戦争中の日本は国民に教育と称し体罰も含め厳しく育てたが、やっぱりはみ出す奴はいたし、躾の入らない人もいた。またこれは、指導者側の人格や理性なども試される話であり、もちろん中には勘違いして暴走し傍若無人にふるまう指導者などもいることだろう。
かといって、褒めよ泣かすな、泣かせたら虐待で通報! 状態でチヤホヤ育てた現代っ子でも引きこもりさんになったり、問題を起こし警察沙汰になる人はいる。
と、考えると、厳しくしても優しくしてもダメ。
羊の仮面を被った一人の悪人を野に放つだけで、どれだけの人が被害者となるのか。
施設入所の障害者を殺害した人がいたが、以前働いていた時に、障害者から暴力を受けたり等していたとも言われている。理由はいろいろ聞くが、まぁだからと言って次々にぶち殺していくというのは考えものだが、預けているのにはいろいろと理由があるんです!とか言ったところで実際のところ家族も引き取らないで施設に入れているのにこういう時だけ騒ぎだすのは複雑な思いが湧き上がってくる。高齢者施設などでも介護士が暴力を受けても耐え忍ぶしかないと聞くが、頭を傾げてしまう。かと言って、暴力を容認するのも憚られるし、それこそ先ほどの互いの ”人格や理性” に頼るしかなくなってしまう。
妊娠していた事に気付かず、公衆トイレ等で出産し、新生児を己の手で殺しその辺に埋め発覚し逮捕。などの事件が度々報道されるが、妊娠に気づかないということも異常だし、何もかもが異常過ぎるのだが、知能がたりない、という観点から見ると妙に納得する。ベトナム人技能実習生が妊娠出産し、新生児を殺し埋めて逮捕なども、おめぇは何しに来たんだ? と頭狂ってるとしか思えなかったが知能が著しく低い、と思うと何もかも納得できる。
外見を小綺麗に取繕うのは別として、自分の身に著しく無頓着な上に知識も常識にも乏しく頭が著しく悪く、おまけに周囲に相談したりもしない。と、思うと妙に納得出来る。しっくりくる。なるべくしてそうなった、と言える。またそういう人を見つけ出すのがうまい鼻の効くそして利用する悪賢い男性も存在し、無料で遊んで妊娠させポイ捨てする。
男性は殺人や幼女強姦などで刑務所かもしれんが、女性は妊娠出産新生児殺しみたいな。しかしかといって知能の低い人を皆、監禁しておくわけにもいかないし、そういう人でも純粋で心が綺麗で明るく健気で素直で一生懸命な人もいるし健常者よりも全然素晴らしい人も存在する、事件を起こすのは極一部だ。
また、知能の高い人やらの中には制度を悪用したり、己に都合の良いように組織や規則等変えたり等して、利益を享受したり、またその為には庶民や犠牲になる人達の事などは眼中にすらなく実際に命を奪い見殺しにし、人間の心もってんの?って人も存在しているが、うまく法を使ったり、法を操る側だったりするので問題にならない。
もうどうしたらいいんですかね? もうこうなってくるとね。よーくわかる。心が綺麗なお気に入りのノアさんとかだけ別にして他は全て水に流し掃除してリセットしたくなるのが。動物は人間なんかよりもずっといいし。
以前、私は悪魔派だ! っと得意気に語った時がありましたが、神様が天上から人類を見ていて、ダメだこりゃっと匙を投げ、ソドムとゴモラのように塩柱にしたり、アダムとイヴをそそのかし楽園から追い出したり、善良なお気に入りのノアさん一家だけを助けたりするのも至極当然の事のように思えてきた。
受刑者の中には極々稀に、罪の意識を抱き、自分の過去の行為に真摯に誠実に向き合い、生き方を正そうと懸命な人も中にはいるそうだが。この本の著者美達大和氏もその一人だろう。
==引用開始
刑務所という施設の目的は教育刑です。社会復帰のために、遵法精神を養ったり、職業訓練をしたり、更生改善したりする所なのですが、B級施設(長期刑務所)では単なるヘルスセンターみたいになっています。三食脱メタボ食みたいな食事にテレビ、ヴィデオの娯楽、30分くらいですが運動も毎日できますし、新しい法律が施行された平成18年からは手紙・面会も組織関係者以外は自由です。ベテラン受刑者にとってはユートピアに近い感覚と言えましょう。
==引用終了
っと。この著者は非常に頭も良く、幼い頃から多読者であったので文章もうまく面白くサクサク読める。深い反省もし己を正し、そして多大なる才能を持つ賢いこの著者が、仮釈放を拒み無期懲役に甘んじているのは社会にとって非常なる損失だ、と思えるのだが、この方は刑務所から出てこないだろう。それでも刑務所の中で本を書き、収監以前からの人生課題だった孤児院にお金を寄付し続けあれこれ支援しているようだし、受刑者の本音を世間に公表して死刑制度を訴えたりしている。
今、ちろっと見たら、どうやらTwitterもしているようだ。 ”美達大和公式ツイッター” なるアカウントがあるが、”刑務所から届く原稿をテキスト化して公開しています。” だそうだ。やはり刑務所ではネットは使えないわな。ライブドアブログ【無期懲役囚、美達大和のブックレビュー】に繋がっていた。写真?フィギアかな? も載っていたがさすがヘルスセンターにおられるだけの事はあり、超スリムだし、おまけに顔も可愛い♪ 面白そうだからこれ読んでいくか(笑)
まぁしかし、こんなわけわからない人間なるものを作った神が悪い。要するにバグだろう。しかも三下プログラマーみたいな。だから気に食わないプログラムは削除したり書き換えたりいろいろしている。それがノアさん達だけ助けた洪水だったりするわけだ。お気に入りだけ残してリセットしたくなる神の気持ち、この本【人を殺すとはどういうことか】 を読んでよくわかるようになったわ。
っと、夫にこの話をしたら、『他人の金で養ってもらいながら優雅に執筆活動羨ましいね。仮釈放を拒否して刑務所暮らしで3食食べ執筆活動、税金で生かされていないで仮釈放受け自分で働いて生きろ』 と言っていた(((º▽º ;;) そして、メールで送られてきた画像がこれ↓ ”刑務所とブラック企業の比較”

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