真っ赤っかだった


こちらのブログ ”歴史逍遥『しばやんの日々』” で紹介されていた【コミンテルンの謀略と日本の敗戦】、単純に面白そうに思えたから買って読んでみただけなのだが、実際読んでみたら、物の見方、世界観が変わってしまった本だった。


昨今アメリカの反共保守派さん方の間では、機密文書などの情報公開などの公文書をもとに、コミンテルン謀略を前提としてルーズヴェルト民主党政権と旧ソ連の戦争責任を追及する声が高まってきているとの事。第二次世界大戦時にアメリカの世論を反日親中に誘導したのはコミンテルン工作員だったんですねぇ。


確かに、第二次世界大戦以前は、ソ連とその衛星傀儡国家モンゴル人民共和国にしか存しなかった共産主義国家が、戦後ヨーロッパからアジアにかけて多数誕生し東西冷戦が引き起こされている。政府やメディアやらに入り込んだコミンテルンスパイがアメリカ世論を対日批判に向けさせ、同じくコミンテルンスパイであったハリー・ホワイト氏がハル・ノートの草案作成に関与し、アメリカと日本を戦わせるように様々な活動を展開。また、それはアメリカだけでなく、イギリスやらフランスやら等々当然ながら日本も。



驚いたのが、治安維持法で逮捕されても ”天皇を認め、私有財産制を認める”とさえ言えば許されたそうなんですよ。。。なんてゆるゆるな。。またそういった偽装転向者が軍の中枢部や革新的新官僚の右翼者流の国体論者として指導層に潜入していった様などが資料を基に赤裸々に描かれている。

日清戦争後には清から大量の留学生が来日し、日本は留学生を懸命に支援した。国を守るためにと自国の伝統歴史をバカにし欧米の科学や最新の社会主義を日本で学んだ彼らが中国共産党の母体を作り、レーニンから提供された多額の秘密資金で結党された日本共産党が日本で追い詰められると資金提供をしたりしたのも彼ら留学生あがりだった。皮肉にも今の中共を作ったのは日本だったという事か。。。。


大学、政府、軍部、マスコミやら日本全体が巧妙に赤化していたんですね。和平工作をことごとく潰し、目的だった資源確保を達成した後も戦争を長引かせ、米英殲滅やらアジアの開放やら目的すり替えをし、天皇陛下も早く和平交渉すべきだとおっしゃっているのに早期停戦を模索する人を敗戦論、マルキストとして弾圧排除。



中には、保守自由主義者(資本主義、議会制民主主義を尊重し、統制経済に反対し、コミンテルンの対日工作に警戒心を抱き、皇室のもとで秩序ある自由を守ろうとした)が日本で積極的に言論活動を行っていたのだが、左翼全体主義者と右翼全体主義者、東條首相などによって潰されていく。保守自由主義者らの資金源を断ち、また彼らを戦局の苛烈な地を選んで、次々に死地に行かせた。コミンテルンのスパイが、帝国主義戦争を引き起こさせ、そして、戦争を長期化させ混乱させるために暗躍し、邪魔する奴は消す。



朝日新聞は戦前戦中は戦争を煽っていたが、戦後は戦争責任を追及したり博愛みたいな感じだが、これを読みコミンテルンという視点からみるとなかなか筋の通った一貫性のある新聞だなと変な感動があった。また、コミンテルンの運営方針やらテーゼやらを読むと、現に中共が行っていると噂されている粛清や弾圧や再教育なども、まぁそうなるわな、と妙に納得してしまった。酷いとかの感情よりも、だよねーって思えた。


しかし、明確な目的をもってあらゆる手段を使って仕掛けてくる者に対して、我々はまずは手口ややり口をまるで知らないと、知らずに己も片棒をかついでいたりすることもあるかもしれない。また今の日本でも国会でも日本学術会議さんやらでもこれらの活動は続いている。

資本主義も結局は共産主義と一緒かなと思っている。世界の中の裕福な27人が、最も貧しい50億人の総資産よりも多くの富を所有しているとか読むと、誰が富を一手に握るかだけの違いだろう。実は、共産主義だって上層部はウハウハなのだから。それだったら自由でチャンスもあって、上層部の機嫌一つで粛清弾圧されたりしない資本主義の方が断然良いなって思う。共産主義だとつまんねーし、怖いしぃー、窮屈だしぃー。

コミンテルンの陰謀と日本の敗戦

この本は、ただただ コミンテルンがー!!とか言っていて責任を押し付けている被害者面した本ではない。治安維持法などで日本共産党を取り締まりながら何故、こんなにもコミンテルンの内部浸透工作を許し意のままに操らせてしまったのか、その辺についての著者の言及もあり~の、また日本国民として深く考えさせられる良本だと思う。そして著者がとても愛情深い方だなと思った。


最後に、【コミンテルンの謀略と日本の敗戦】 に載っていた小柳陽太郎氏の言葉、妙に気に入ったので記しておく。

==引用ここから==
なぜ大東亜戦争と呼ぶのか、祖国防衛戦争と呼ぶべきではないか。

祖国を守るために戦わなければいけないというのならわかる。しかしアジアを解放するために日本が犠牲になってもいいということになれば、アジア諸国が全部独立するまで戦争がおわらなくなってしまう。もちろん、アジア諸国の独立を応援することが日本の独立に関わるという事は理解できる。

だが、最優先事項は祖国防衛ではないのか。アジア諸民族が独立するためには、欧米諸国を追い出すことができたとしても、その後にも長い時間がかかる。戦争に勝てばすぐに独立が達成されるというものではない。内実ある独立国家としてやっていけるだけの国づくりは、一朝一夕のことではない。

祖国を防衛するという事に戦争目的を絞らなければ、戦争は長期化する。戦争が長期化すれば、戦争から革命への敗戦革命論が実現してしまい、アジアの独立も結果的に危うくなるのだ。

大東亜戦争と名付けた東條内閣は、戦争目的を明確に設定していないからそう命名したのであって、本来、祖国防衛戦争と呼ぶべきだったのではないか。
==引用ここまで==

気に入った! 祖国防衛戦争、良い言葉だ。

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