人間って何だろう
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。皆さまにとって幸多き一年となりますように。。
2020年1月1日、山頂から見た初日の出↓。日の出を見届けてふと我に返ると真っ暗だった空が一気に明るくなっていて驚き。

白色の眩しい光の中の下山途中で撮った一枚↓ 美しい感動的な景色を見れて幸せ。

記憶を書き換えてうつ病やPTSDを治す日は来るか【人体とテクノロジー】
マウス実験により恐怖の記憶を完全に消し去ることに成功。それを人間に応用しPTSD、うつ病、アルツハイマー、統合失調症といった疾患に対し、記憶を書き換える治療法が数十年後には実現される見通し。トラウマ的な記憶をポジティブな情報で書き換え、記憶を入れ替える。
又、脳に電磁パルスを照射する”経頭蓋磁気刺激法(TMS)”で、禁煙、断酒、ギャンブル、嗜癖、鎮痛剤や麻薬乱用などの依存症を治す効果も認められた。
このニュースを目にした時、去年読んだ【名もなき星の哀歌】という小説を思い出した。記憶を売買する裏稼業をめぐるミステリー要素と切なくも一途な幼馴染との恋、子どもを思う親の想いや友情や事件など様々な要素が交錯し淡く切なくも非常に考えさせられ印象に残った一冊だった。
記憶の売買、コピー、ペースト、カットを駆使し記憶をまるまる塗り替えたり小説や映画の中の話の様な事が次第に現実にむかっている。仲野芳恵著【幸福な星】、頭に電脳チップを埋め込み記憶から解放された非ナチュラルと手術が出来ないナチュラルが共存する国の物語も思い出された。電脳チップと記憶の書き換えなどは攻殻機動隊とかもあったなぁ、いずれにしろ小説家や漫画家は現実のずっと先をいってて凄いなぁ。。。
単純に考えると、臨床現場でPTSD治療に行われているEMDRなどを、記憶を入れ替える事で楽に簡単に一瞬で治療完了みたいな感じということだろう。ふと思うのは、EMDRなどと違って、記憶を書き換えたら自分にトラウマを植え付けるほど窮地に陥れた相手に対しても良い記憶で一杯になる、もしくは自分の人生の中に相手の記憶がない状態になったとしたら、警戒心がなくなり危険なような気もする。その経験をもとに身につけた独自のサバイバル術も消え失せそれにより自分を守っていた術も消え失せるか。
また、その心身を壊すような経験も含め全てが今のその人を形作る一要素であると思うが、記憶を作り替えることによりその人自身の個性や考え方なども容易につくりかえる事が出来るだろう。そしてうつ病やPTSDを抱える人だけでなく、PTSDを植え付ける言動者や犯罪者などの記憶を作り変えて社会適応できる善良な国民につくりかえる事も可能になるだろう。
耐えがたい精神疾患で苦しんでいる人が記憶の書き換えをする事により、楽に幸せに生きれるようになる事を否定は出来ないし、犯罪とかもなくなり皆ハッピーとなるのかもしれない。。ユートピアの実現!?
命の危険のある病気を手術で治すのと何が違うのか、薬を飲んで病気を治すのと何が違うのか、それと変わらないのでは? と考えると目新しく入ってきそうな物事にたいしてもやもやと違和感を覚えているだけなのかもしれない。人間も所詮プログラミングにより動かされているだけのような気がする。良き一年となる様、己のプログラムを手動で書き直すとしよう(笑)

