図書館の廃棄本を無料で配布するリサイクル本コーナーで何冊か適当にもらってきた。その中の一冊がこの本だったのだが、読後感としては、エロ本を読み終わってエロ本から解放されてただただホッとしたというのが正直な気持ちだ。アホらしい単なるエロ本としか思えず読むのやめようかと途中何度も思ったが文章の書き方や言葉の使い方がなかなか勉強になるものだから、よく頭まわるなって感じで文の書き方講座的な意味合いでこのエロ本を読破した。

会った瞬間に制御がきかないほど相手を欲情させてしまう、しかも天然で、幼い頃からずっと。年代別のエロ回想日記みたいなもんだった。会う人会う人を秒で理性を制御不能にしてしまう魅力的な女なの♪ってことがいいたいのだろうか? と思ったりもした。
変な事ばかり起こる人と言うのもいるらしい。レイプ被害にあったとか流されるように退廃的な一時期を送ったことがあるとかではなく、一貫して幼女の頃からエロだらけで性的悪戯されまくり犯されまくり。
なのに人間不信、男性嫌悪になるでもなく自分も結構好き者のようでとっかえひっかえ付き合ったりもしてるし貢いだりもしてるし、もっと驚くのが同性である女性とも肉体関係をもったりしている。なんなんだ?一体。
秒で相手の理性を失わせ性的欲望制御不能にさせてしまうその天然の才能は、ハニートラップとかで大儲けできるのではないだろうか? それは心が痛むとしても理性が効かなくなるほどの女性的魅力でもって、制御不能にさせた相手の性的欲望を利用し手玉にとって翻弄させたんまり金稼げるだろう。だが、本当の好き者というか被害者がよいようで、ゴミのように邪険に扱われる悲惨な境遇に身をおいたままで自分を救おうとしない。
結婚もしたが彼女の関心事はやはり夫との夜のもつれあいのみだった。しかしさすが悲劇のヒロインなだけあって夫に邪険に扱われるようになり便利な奴隷同様の身分に落ち着き、死の恐怖に怯える暴力も加わり好き放題に扱われる日々。徹底的な被害者、性奴隷、罵倒され乱雑に扱われ捨てるゴミより粗末に扱われ蔑まれる人生。よくこんなにもまぁ悲惨な事が続くよな。。とやはり感心してしまった。挑発し釣りをし相手を暴力的にし邪険に扱われるよう無意識で仕向けたのではと思ってしまう。
はぁ・・・そういう事でっか。と感心したのが、”そうまでされても、あなたは、これが私の本質よ、私が好きでこれを選んだの、私はそうしてほしいのよ、素敵だわと言うのである。あなたがそう言うのは次のようなプライドのためである。つまり、そう言う事によって、あなたは生き延びることができるし、またそう言うことで、自分がこの世で何の価値も持たぬ一片のごみ屑にすぎないという事実を、まともにぶつけられることを回避できるからである。” なるほどそういう事なんですね。とこの一文は勉強になった。エロ本としか思えなかった本を捨てずに読んでて良かったと思った瞬間だ。お陰でなんとなくそういう人達の事が理解できたような気がした。
とにかく、自分を蔑み自分を嘲笑し罵っている。読み進めていくとやはりこの人は自分が女性であるのに女性全体を蔑んで価値ないものとして嘲り、男にとって女は性の捌け口の存在でしかないと語りその割にはこの人やけに性的欲求が強く恋もするがやはり乱暴に扱われる。
離婚してからも同様の被害にあい続けている。自分を女性を蔑み嘲笑っている。自分も女性なのに女性の事を、”女性器、餌、犠牲者” などと呼んでいる。
27歳で決して裏切らない犬に愛情をかけることを知る。しかし散歩の時など犬を連れてる男に敵意、不信感むきだし。よくそんな意識できるよなぁと不思議だった。
そして、やはり相当の好き者だった。しかも性別問わず肉体関係になるし、”私は一度に男女両方と一緒にやるのが好き、酔っぱらっている状態でやるのが好きなのだ” などと記述してある。もはやこの人の人生はそれだけのためにほぼ費やされまたそれを求めている。しかも不特定多数とタダで。
ホルモンの関係なのか、食事が関係するのか、心の問題なのか。。。結論として ”カウンセリングが必要です” と浮かんだ。
そしてやはり乱暴されて裏切られ逃げられ続けていた。どんな苦しみ味わったのか言葉の限りを尽くして書き綴っているのだが、同情は全く感じなかった。まあーそーいう生き方なんだろうなとしか思えなかった。呆れ果てた。自傷行為、自分を残忍に扱い奴隷根性を満たしてくれる人にばかり魅かれ続けある意味、自己実現を果たしている成功者とも言えるのだろう。
そして、著者に対する批判を違う種類のフェミニストが熱弁するというおまけ?まで著者自身で書いているところは面白い。が、その罵倒も嘲笑も言葉の限りを尽くしていて文章の勉強にはなるが、”フェミニズムが、男ができることなら何だってあなたにもできるというゴーサインを、私の前に示してくれた” と言ってレズビアンのようなんだが、自分の彼女に対してSMかよ!?っていうほどの乱暴な強姦を行い、男たちの仲間だと自分を称賛している。 ”強姦は彼女の側の問題であって、私の問題ではない。私も傷つけられたことはあるが、それはずっと昔のことにすぎない。私はもはや、あの時の少女と同じ人間ではない” と締めくくっている。嫌っている奴と同じ事してたらダメじゃん!!!失望した。
とにかくエロい、エロ過ぎる。頭の中それ系のことで一杯でそれしかないようだ。フェミニストって、妙に意識し過ぎている&余程の好きもの 怖い、エロい、というのが読後の率直な感想だ。読み終えエロ本から解放されてホッとした。エロ本って衝撃なんですね。
11月のナショナルジオグラフィックに掲載されていた一部の女性を思い出し救われた気分になった。幼い頃からの暴行や虐待などの凄惨な体験をバネにして社会全体の事を考える強く賢い女性へと成長したタラ・ハウスカ女史やオフラ・ウィンフリー女史など。やはりひねくれ捻じ曲がり自傷行為を繰り返す悲惨な人よりも、己の尊厳を失わず強く正しくあろうとする人、偏狭な己の殻に閉じ困らず社会全体の事を考えられる人に魅力を感じる。
黒人少年を射殺した犯人が無罪評決を受けたのを受け黒人の人権擁護運動を始めたアリシア・ガーザ女史や、データを見て「国内外の女性への支援の継続に加え、少年たちにも手を差し伸べる事が大切だ」と女性優遇ばかりを主張しないローラ・ブッシュ女史などの言葉も希望の光のように思えた。
これ系の事でいつも私が思うのは、自分が次生まれてきた時に、どの性別どの国や地域に生まれてもOK♪ って思える社会を実現すること! そういう社会が国が地球が理想だと思う。
テーマ : 主婦の日常日記
ジャンル : 日記