真実は?

リベンジ訪問で、日本最古の道=山の辺の道の道中にあるハタの滝に寄ってみた。

人一人通るのがやっとというこの細い道の先に有るらしい。

この辺りは希少生物であるモリアオガエルとコメホタルの生息地と言われている。が、それら希少生物はどこにいるのかと~んと分からんのに熊蜂ちゃんには人気の私(´ ▽`) どういうことなんだろ(笑)(笑)(笑)

ここから見て左手には、影媛ゆかりの【布留の高橋】=橋 があり正面の続く小道がハタの滝に降りる道。あっ、ちなみにこの橋を渡ったところには天理教の信者詰め所がある。害のない宗教のようなので特に怖い事もないと今のところ認識している。

皇太子(後の武烈天皇)が、平群鮪(権力者の息子)の恋人である影媛(物部氏の娘)に恋をし求婚するが想いかなわず。大伴金村連と協力し、平群鮪とその父を追い詰め殺害。それを知った影媛は泣きながら恋人を追ってこの山の辺の道をひたすら北に走ったが間に合わなかったという。。。。影媛の悲恋の道として日本書紀の記述などから知られている。
【石上 布留を過ぎて 薦枕 高橋過ぎ 物多に 大宅過ぎ 春日 春日を過ぎ 嬬籠る 小佐保を過ぎ 玉笥には 飯さへ盛り 玉椀に 水さへ盛り 泣き沽ち行くも 影媛あはれ】(日本書紀歌謡 94)
もう脊髄反射的に反皇室になってしまうくらいの怒りが湧いてくる話だが昔の事だし真偽のほどは謎だ。悪逆無道な暴君としても有名だが武烈天皇って名前からしてな~。先祖をさかのぼればとんでもない人がきっとどこの家系にもいるだろう。それに自分も人類のお手本のような生き方をしているわけでもない。

この辺りは日本書紀や万葉集にも登場している地なのだ。この布留川の下流には布留遺跡があり旧石器時代の頃から人々を育んできた川らしい。その布留川の直瀑の滝を見に行こう。人気(ひとけ)は全くない。獣道みたいなこんな道。着くまでに和歌を~~
石上 布留の早稲田の穂には出ず 心の内に恋ふるこの頃ー抜気大首ー万葉集巻7-1353
石上 布留の高橋高高に 妹が待つらむ 夜ぞ更けにけるー作者不詳ー万葉集巻12-2997

すぐ左手にこういう石段があってめっちゃ歩きにくい。石段は短い。先ほどの橋との分かれ道から1分もかかっていなんじゃないかなぁ。凄く空気も澄んでいるし何か気が違う。とても神聖な感じがする。

正面に見えるのが布留川の本流にある1メートル程の小さな滝で、右手の布留川の支流が4メートルの小滝となって本流に合流している。この両方の滝をあわせてハタの滝と呼ぶらしい。

このアルミ製の梯子で下の沢に降りる事もできる。ちゃんと紐で縛り付けられているので安全だと思う。

水もすっごく綺麗で、ここは何故か心落ち着く場所。神聖な気持ちになれる。冷静に外側から見て考えると誰もいない森の中で危なくねっつ!!??って感じなんだけども、清浄!! もうここで一日中過ごしたいくらい癒される場所。滝自体はすっごく小さくて可愛い。

江戸時代に書かれた石上神宮の絵図によるとここに夏越大祓式を執り行う祓殿があったらしい。なんでも伝承によると神剣が渡御していたらしい。とにかく石上神宮の祓戸であった神聖な場所として伝えられているとの事。

写真に、私の道案内役であるお供の黒い熊蜂ちゃんが先導して連れて行ってくれているのが分かるだろうか。熊蜂ちゃんモフモフで可愛い(*ฅ́˘ฅ̀*)♡

